患者

20代 女性 岐阜市在住

来院

2018年7月

症状

生理前・中の頭痛と生理中の腹部の痛みに悩まされている。

生理の1~2週間前ぐらいから頭痛が起こり、痛みにより目が覚めてしまうことがあり睡眠が浅い。生理中は下腹部の痛みが強く、痛みがでるとイブを服用するが最近は効き目が弱くなってきたように感じている。頭痛の際にも服用し、多いときには3回/日服用。

たまたま当院の前を通り、気になってホームページを検索。生理痛にも鍼灸が適応というのを見て、なんとかしたいと思い来院にいたる。

施術内容と経過

《初診》

生理3日目。全体的にお腹が固く、特に上腹部と下腹部に緊張がみられた。それぞれに対応する足のツボに鍼をしたところ、お腹の緊張がとれ、頭の痛さも半分ぐらいになった。

座ったまま首や肩を確認すると首に近い肩のところに特徴的な緊張がみられた。対応する足のツボに鍼をしたところ、緊張がゆるみ頭の痛さがほぼなくなったため、施術を終了とした。

 

《2診目》

約2週間後に来院。初回の日の夜、久しぶりにぐっすり眠れた。いつもは頭痛で寝つきも悪く、寝てもすぐに覚めてしまうが、体がちゃんと疲れてそれで寝れる感覚があった。この日以降、頭痛はでていない。

お腹を確認すると前回よりもお腹に柔らかさがでてきているものの、まだ緊張がみられるため前回同様に鍼をしたあと、手技を加え呼吸法を指導し、施術を終了とした。

 

 

その後、2週間置きぐらいに同様の施術を続けた結果、頭痛が起こることがほぼなく、生理痛の強さもだんだんと減っていき、4診目後には薬を使用する量がかなり減った。

同時に施術した症状

頭痛

主に使用したツボ・手技

R曲泉、R三陰交、R陰谷、L築賓、三本川

考察

お腹の緊張が首や肩の筋肉の緊張を引き起こし、頭痛がでていると考えた。お腹の緊張がとれることでお腹の症状だけでなく、他の部位に起こっていた症状も改善した良い例である。

個人差があるため、効果効能を保証するものではありません。